貢ぎ物 弐

□君が為
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    君が為





「・・・怖いんだ・・・」







 熱を分かち合った後、土方に抱き込まれるように寄り添って、銀時はポツリと呟いた。









「お前を、好きになるのが怖い・・・」







「・・・そうか」








「これ以上、好きになるのが、怖いんだ・・・」









 そう絞り出すように呟いた銀時の顔は、背中から抱いた土方には窺えないが、その背中はまるで子供のように弱く、小さく見えた。






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