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□相互記念☆悠璃様より
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■君の隣にいる方法■




昼下がりの調理場で、にぎやかな声が響く。

今日は宿屋の定休日。

皆でパン作りをしています。

『そうそう…そのまま表面がなめらかになるまでこねるんだ』

『………こう?アルバ』

『うん。上手だね、ミルリーフ』

一生懸命力をいれてパンの生地をこねているミルリーフの頭を、アルバはそっとなでた。

ミルリーフは嬉しそうに笑う。

アルバもつられて頬がゆるんだ。

『あるば!ウマクマルメラレナイ〜!!』

すると、背後からグランバルドの悲鳴が聞こえてきた。

アルバは焦ってそちらに向かう。

『うわっ!!グランバルド力いれすぎだよ!もっと優しく、丁寧にまるめるんだ』

『………コウ?』

『そうそう』

こんな感じで、アルバは忙しく皆にパン作りを教えていた。


ようやく一段落つき、オーブンにパンを入れると、アルバはやっと椅子に座ることができた。

『ふぅ……』

『アルバ、お疲れ様』

『あ、フェア』

アルバが一息ついていると、フェアがやってきて、目の前の机にお茶のカップを置いた。

そして向かいに座る。

『ごめんね、修業の途中で呼び出しちゃって』

『ああ、いいんだよ。おいらも楽しいし』

『よかった♪アルバがパン作りが上手だって言ったら、皆作りたいって言い出しちゃって』

『あはは、そうだったんだ』

フェアは話しながら、手慣れた感じでカップにお茶を注いでいく。

熱いお茶からは湯気といい香りが立ち上っている。

フェアは並々とお茶がつがれたカップをアルバの方へ差し出すと、にっこりと笑った。

『どうぞ』

その笑顔を見て、アルバはつい赤くなる。

それを隠すために、熱いお茶をぐい、と飲んだ。

『あ、あったかいね///』

『あはは、熱くない?』

『う、うん…///』

修業を途中で切り上げてきてよかった、とアルバは不謹慎にも思ってしまった。

こうして、彼女の嬉しそうな笑顔を見れたのだから。



アルバは緩む頬を隠すために、熱いお茶を更に流し込んだ。






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