「残酷童話」のねこじしゆづる様より「森の小さな神様」のイメージイラストを頂いてしまいました!

もう、本当に可愛くて優しい神様と少し泣き虫なけれど心温かな青年がいらっしゃいます!どうぞ皆さまも癒されて下さいませ!

ねこじしさま、本当にありがとうございます(*^_^*)




誰も知らない森の奥に住まうのは黒猫姿の神様と翡翠の瞳の青年でした。





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「森の小さな神様〜優しい囁き」より



扉を開け、神様が今日の主役を出迎えます。

「おかえり」と囁く神様に扉の前で座っていた地狼が身体を擦り寄せます。
籠の中には木苺と共に小さなお客様が二人。その様子に神様は微笑みました。

「スザク、朝からすまなかったな」

加えていた籠を置き地狼が言いました。

『――いいえ、僕でお役にたてるならば喜んで……といいたいところですが、
彼女たちが居なければすべての木苺を潰していたところでした』

地狼を覆う茶色い毛並みが明るい翠に輝きます。
その色が仄かに赤く色付いて見え、神様は声を上げて笑いました。
尖った耳を下げ、地狼はくうんと鼻を鳴らします。
落ち込ませてしまったのか、神様は申し訳なくて青年の傍に膝を突くと大きな体躯に手を伸ばしました。
そして抱き寄せます。

「ありがとう、スザク。笑って悪かった」

すりすりと神様の肩に鼻を擦り寄せ、地狼は大きな尾を揺らしました。
そうして神様と共にログハウスの中に入った青年を待っていたのはたくさんの笑顔――。

『スザク、happy birthday!!』

地狼が大きな体躯を揺らし、ふさふさの毛並みを大粒の涙が濡らすのはもう、すぐです。









心からの感謝を込めて!

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