首rrrr!!

□爆走暴走超舌競争
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(臨也さんが変た…)
(セルティと静雄が仲良し)




池袋と呼ばれる場所は何時も、騒がしい。鳴り響く怒声に吹き飛ばされる人…本来投げる物ではない自動販売機や標識が行き交い飛び交い、馬の鳴き声のように唸るバイクに跨る漆黒その物の黒ライダー
それらが居ることが日常だった…しかし、日常は突然変わる。180°真っ逆さまに



「ねぇ、シズちゃん。いい加減認めたらどう?
オレはシズちゃんの事が大好きシズちゃんもオレの事が好き…相思相愛・比翼連理なんだよ。これはもう、恋人に成って結婚して籍を入れれば夫婦ー人生を共に過ごす伴侶に成ろう!!シズちゃんラブ!!」

全身を黒に統一させ、ファーの付いたコートをはためかせ前を全力疾走する人物を追い掛けているのは「ケンカを売ってはいけない」人物であり世界の全てを知る情報屋である―――折原うざ……、…臨也であった。

「車に引かれて死ね!!三輪車に引かれて二度死ねぇぇ!」

彼の前を走り、涙目を必死に抑え逃げるのは池袋最強と詠われ歩く喧嘩人形と恐れられているハズの池袋で上位を争う名前負けしている人物―平和島静雄

「来るんじゃねぇぇ!!」

何時ものなら静雄が標識を引き抜き臨也を殺しに追い掛けているのだが違っていた。
臨也の手には特殊素材製首輪が握られており、右ポケットにはいかにも怪しい注射器。左ポケットには婚約届が入っているのだ……これは静雄じゃなくとも逃げ出したくなる

「やだな〜シズちゃん。
ツンデレかい?ツンツンしている所も可愛いけど、極稀に見せてくれるデレも堪んないよね〜シズデレ萌え!あぁ…想像しただけでもオレの息子にキたよ、こうなるのはシズちゃんだけなんだよ!!」

「キメぇぇぇえ!来るな来るな来るな来るなぁぁあ゛!!」

静雄が強く拒絶すればするほど臨也の興奮を高めるだけだった
この逃走逃亡劇が行われる前に掛けていたサングラスなど何処かに飛んでしまって無い。どこに落としたかと考えると、後ろから聞こえてくる…いざったい声がしない事に気付く

「…?」

恐る恐る首を出来るだけ回し、後ろを振り返ると其処に臨也の姿が無かった。

「よく、分からんが…このまま逃げ切る!」

これで解放されたと考え、笑みを浮かべて走り出した時
ドスンと何かにぶつかる…




「嬉しいな…シズちゃん。自分から抱き付いてくれるなんて、やっぱりオレ達は結ばれる運命なんだよ」

後ろに居たはずの臨也は静雄が振り返った時に高く跳躍をし先回りをしていたのだ
それに気付いた頃、臨也の手に注射器が握られている

「あぁ、怯えなくても大丈夫だよシズちゃん。この注射はね素敵で無敵に筋力を緩めてくれる魔法のような薬なんだ…
だから、安心して。」

注射針が鈍く銀色に光り臨也の顔は満面の笑みを浮かべているが静雄はその逆でどんどん青白く恐怖を抱き震えてしまう
強く握られた注射器を構えられ思わず本能的に目を閉ざしてしまう静雄だったが、来るはずの注射独特の痛みは感じられず…筋力が弱まる気配も無い

「…………?」

片目だけを開き状況を把握しようとした時、目の前に合ったのは見慣れたディスプレイ
臨也の肩越しから見えるPDAの文字を見れば心配そうに様子を伺うセルティの姿が合ったのだ

『大丈夫か?静雄。怪我とか…してないな』

「せ…―るてぃ?何で、お前が此処に」

突然現れた親友のセルティに戸惑いながらも安心し肩の力が抜けていく

『臨也が静雄を追いかけ回して危ない発言をしていると、門田達から聞いてな。シューターを飛ばして見に来たら、この有様だったから臨也を止めただけだ。』

素早くPDAを打ち静雄に見せた瞬間、手刀を首に受けたと思われる臨也は静雄に倒れかかる

「悪ぃ…マジで助かった。
有難うな、セルティ!御礼に何かさせてくれ。」

『本当かっ!!それじゃ、料理の手伝いをしてくれないか?静雄の為にもプリンを作りたいんだ!!』

「おぅ、任せろ。」

約束を交わし、臨也が持っていた注射器をバリバリと粉々にし
その場に放置して置くと(いろんな意味で)危ない為、渋々ー新羅の家へと連れて帰る静雄をセルティ
この件により、一層2人の仲は良くなったそうな………








ゴールテープは親友と繋いだ手


(何時までも親友だぞ!!セルティ)
(あぁ。ずっと親友だ)





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