陰の道

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道端のアイツ・その後

それからもアイツはあの場所に薄ら笑いで佇んでいた。
そしてある日の帰り道、いつものように彼の前を通りかかると…

頭に鳥の糞が…

「あ〜あ」

普段糞なんて嫌だけど、何となく彼を放っておけない私は、
今度は除菌シートでふいてあげた。

すると、今度は拭いた部分の塗装がはげおちた。

「ゲゲッ!」

ちょっとの摩擦ではげおちるなんて…どんだけ古いのか…。
流石にそこまでは修正できないので放っておいた。

「あ〜あ、またみすぼらしさが増したなぁ」

まぁでも…、それがアイツらしいか。

今日もアイツは笑っていた。みすぼらしくもしたたかに立っている…。





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