novel
□感情（こころ）
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感情は何故有るのだと思う？
心が在るから感情が在るんだよ
では、何故…心は有るのだろう？
生きているから心は在るんだよ、みんな生まれた時から心も育っていくんだよ
生まれた時から…ならば造られた私には心は無いのか？
違うよ、そんな事無い、焔にだって心はあるでしょう？
でも、浅黄は“生まれた時から”と言った、私は生まれたのでは無く“造られた”から…
…違うよ
？
“生まれた”って言うのはね、誰かに名前をよばれて、“生まれた”って事を誰かに喜んでもらう事だと思う
………ならば…浅黄は、私の名前をずっと呼んでくれるか？私が生まれた事を喜んでくれたか？
私は…焔の名前を私が死ぬまで呼び続けるし、焔が生まれた事を誰よりも喜んでいるよ
……ありがとう…
お礼を言うような事じゃ無いよ
………ならば…何故、心に感情はあるのだろう？
それはね、楽しく生きるためだよ
楽しく生きるため？……
そうだよ、感情が無かったら生きてたって楽しく無いでしょう？
………
考えてご覧よ、嬉しいとか楽しいとか悲しいとか、怒り・憎しみ、こういう感情があるから生きる目標なんかもあるんだよ
…例えば
？
例えば、復讐が生きる目標だとしてもか？
…復讐は悲しい事かも知れないけどもしかしたら、いつか許せる日が来るかも知れないよ？
………生きる目標が有るから人は生きているのか？
そうかもしれないね…
…私には生きる目標が無い………
……なら…なら、焔は私のために生きて？
？
私にとって焔は天使なの、焔が居るってだけで私は幸せなの
…………ありがとう
…私からもありがとう
？
焔が私の生きている時に目醒めてくれて、焔が私を選んでくれて………