novel

□翠ノ化物-ミドリノバケモノ-
1ページ/2ページ

※君=浅黄


君は人間
僕は化物
運命分かつ哀れなふたり
君を護るその為ならば
僕は死だって厭わない

期待の中生まれた君は
君の家族に祝福されて
大人達の勝手な都合で
僕はこの世に創られた
例え世界の全てが
君の敵になろうとも
僕が君を護るから
君はそこで笑っていて

君は人間
僕は化物
運命分かつ哀れな二人
君を護るその為ならば
僕は死だって厭わない

僕が現代に目覚めた時に
人を襲ってた緋いあの子
その邪悪な声と笑顔に
一目で僕は殺意が湧いた
だって僕はあの子事
殺す為に創られた
僕は役目を果たそう
緋いあの子を殲滅する

君は人間
僕は化物
運命分かつ 狂おしきふたり
「今日こそはあいつを殲滅するよ」
君は祈る 僕に願う

もうすぐこの国は終わるだろう
狂った緋いあの子のせいで
これが報いだというのならば
僕は敢えてそれに逆らおう

この勾玉に願ってくれ
僕があいつを殺す事
大丈夫僕は負けないよ
きっとあいつを殺してみせる

君は人間
僕は化物
運命分かつ悲しきふたり
君が願うと云うのならば
僕はそれに応えたいんだ

昔々あるところに
悪逆非道の王国の
科学者達に創られた
緋いあの子と翠の僕

例え世界の全てが
(ついにその時はやってきて)
君の敵になろうとも
(終わりを告げる鐘が鳴る)
僕が君を護るから君はどこかで笑っていて
(私達の為に戦う貴方はどうか死なないで)


君は人間
僕は化物
運命分かつ哀れなふたり
君を護るその為ならば
僕は死だって厭わない

もしもまた出会えるのならば
その時はまた……………







次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ