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□なんでもない話
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私はあなたの事が好きです、付き合ってください

こんな台詞を聴きたのは初めてでは無かっただから
「申し訳ないけれど私は貴女の思いには答えられない」と答えた。これは相手が女性であろうが、男性であろうが同じように答えてきた。

「お前ってさ、心ってあるわけ?」

私のプロトタイプ。否、原点。
火炎が語りかける
「多少なりともあると自負しているが?」
元々私は兵器だからそんなものは無い方が都合がいいのだろうが、今はそうは思わない。
ふぅん… そうかい。と火炎は続ける。
その割りには随分と他人に無関心なんだな


無関心?そうなのだろうか?
「それはさっきのやり取りを見て言っているのか?」
「それも含めてだな」
「私なりに誠意というものを込めて見たつもりなのだがな」
「あんなのルーチンワークみたいなもんだよ、第一あの台詞って嬢ちゃんに考えてもらったんだろ?」
「…そうだが」
「お前にはな、他人を好きになる気持ちが分からねぇんだよ」
そのまま火炎は軽く唇を合わせる。
酷く火炎の顔が近い。
「?なんだ?」
「お前にはこの行為の意味だってわからないんだろ?」
「だからなんなんだ?」
「やっぱりお前はどこまで行っても兵器だよ」

もしもさ、


俺が冒頭の台詞を言ったとしたらお前は




なんて返してくれる?





それに私はどう答えたのだろうか

→後日談
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