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□魔法少年雷帝☆マギカ(笑)
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白いきぐるみを着た少年が言う
「僕と契約して魔法使いになってよ」

「は?なんだそりゃ?」
雷帝は学校帰りのゲーセン帰りであり、隣には友達の殺がいた
「おいおい、雷帝そんな言い方じゃその子が怖がるだろ?」
「はいはい、で?どうしたんだ?もう8時だぞ、早く家に帰れよ」
その少年は微笑む。
しかしそれはあまりにも作り物じみていている
「僕はね『契約して』って言ったんだよ?その答えを聞かせてくれないかな?」

「黙れ」

その声と共に銃声が響き、少年は膝をつく
「まさかこんな所にまで」
「それはこちらの台詞だ」
そこに現れたのは緑の髪が美しい、唯ひたすらに闇を纏った少女とも少年とも形容し難い華奢な人影

「さて、そろそろ消えてもらおう。君たちは早く家に帰りなさい、こいつに関わると碌な目に遭わないぞ」
「お前なにやってんだよ!何で子どもに銃向けてんだよ⁉︎」
「って言うかそれ本当?」

雷帝と殺は目配せし緑髪の人影に向い走る
「うぉぉおおおおおー‼︎」
そのままの勢いで雷帝は人影に体当たりを食らわせると、人影は見た目の細さそのままに後ろにとんだ
その隙に殺は少年を抱え逃げる


「どうして…どうして……」
そう呟く聲は誰にも届かない


「マジでヤバかった‼︎何なんだよあいつ!」
「俺だって知らないって!その子なにしたんだよ」
「それは僕が聞きたいよ、全く」

走ってるうちに二人は違和感に気付きはじめた
「なあ、ここなんかおかしく無いか?」
「あぁ‼︎もう!さっきから訳解んねぇ事ばっかで頭がついていかねぇよ」
「どうも魔人の領域に入ってしまったようだよ?」
「あかん、なぁ殺ぇ…俺この子いっぺん小突いてもえぇか?どつかん保証は出来んかもしれんけど」
「雷帝帰って来〜い、とりあえずなんか変なのに囲まれてないか?俺ら」
周囲を見渡すと何時もの見慣れた通学路とは違う景色が広がっており、なんかIt化け物的な物にジリジリと距離を詰められている
「いい加減に僕の話を聴いてくれないかな?」
「遺言か?遺言なのか⁈少年よ生きる希望を捨ててはならんぞ」
「雷帝キャラが迷子すぎるぞ」
「何で君たちがそんなに余裕なのかはさて置き、僕と契約しようよ!そうすればこの状況を打開出来る」

「そんなに慌てることはありませんよ」

そこに現れたのは白髪の雷帝達と同じ制服を着た少年

「「会長‼︎」」
「哀鬼、来てくれたのかい」
「本当に偶然だったんですがね。それはそうと、君たち」
「はい!」
若干声が裏がえってしまったのはまぁ、なんだ、あれだ…ドンマイ
「胤世を守って下さりありがとうございます。さて、ここからは私が守ってあげましょう」
ガシャ
「あの、会長…それって銃では?」
「正確にはライフルですが?大丈夫、魔法ですよ」


なんだろう、一瞬でも魔法=ファンシーと思ってしまった自分がいたことが何か悔しかった…

そんなことを考えつつも哀鬼を動きを目で追っているといつの間にか釘付けになっている事に気づく
「お前気づいたか?」
「あぁ…凄いよ、全弾命中だ」


そんなかんなやってるうちにおかしな空間は消えていた

「…」
「君は…」
「お前さっきの!!」

人影はそのまま無言で立ち去っていく
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