poetry anthology
□此処は骸が在った場所
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此処は骸が在った場所
そこには骸が横たわる
中身を無くした肉の器が
朽ちゆくだけの肉塊が
骸となりて横たわる
どれだけ美しかろうが
どれだけ優れていようが
死すればどれもただの
骸
そこに何の違いも有りはしない
美しさの概念も
生き物としての定理さへ
此処には何も在りはしない
有るのはただの骸のみ
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