poetry anthology

□詩-ウタ-
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多くの人は

愛や恋

希望に夢

そんな美しい詞を連ねて詩(ウタ)にする


だけど

僕にはそれが出来ない

だからといって

僕が困る訳でもなければ

誰かが困る訳でもない

けれど

僕はひどく

羨ましく思う

だって

僕の詩(ウタ)は病んでいるかの様だから

僕の心が死んでいるかの様だから


僕の詩(ウタ)には“死”という詞が度々登場する

僕の詩(ウタ)にはひどく後ろ向きな詞ばかり溢れている

貴女の詩(ウタ)には美しく煌めいた詞が溢れている


一言で言って終えば唯

感性の違いなのだろう


つまり

僕は病んでいて

貴女は至極普通

という事なのか?

自分で言っておいて疑問系というのもおかしいが

至極普通なんてのは有り得無い

だから

貴女は貴女なりに病んでいるのだろう?



貴女の心は僕の砕けて仕舞った心より幾分か丈夫なだけ



僕自身が弱いだけ

愛に恋

希望や夢を

語る事の出来ないような

弱い人間なだけ















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