長編シリーズ

□アリスの日常〜一日目〜
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「では、これより身体検査を開始します」

昼食をとったアリス達は身体検査を始めようとした。


ちなみに、やはりというか、アリスはご飯の食べ方がわからずナンバーズが四苦八苦して教えたのは言うまでもない。


更につけ加えれば、服の着替え方がわからず、たまたま戻ってきたゼストに着替えの教え方を頼み――何故かゼストがやや憔悴した様子で戻ってきた事を付け足しておく。

ちなみに
参加者→アリス、トーレ、セイン、セッテ
観客者(兼お手伝い)→チンク、ノーヴェ、ウェンディ、ディエチ
である。

「って、なんでセッテまで?」

「ウーノ姉様がやるのなら私も。」

「さ、さいですか……」


「ちなみに種目は
・腹筋
・腕立て伏せ
・握力測定
の3つです。」

「……なんか小学校みたいだな」

「ノーヴェもやってきたらどうスッか?
……お似合いスッよ?」

「どういう意味だ!ウェンディ!」

「やめろ、二人とも……」





〜腹筋〜

「ではまず腹筋を開始します。
……ちなみにアリスくんには事前にやり方を教えています。」

「作者のご都合主義だな……」

「トーレ姉様?」

「いや、なんでもない……」

「ちなみに足を抑えつける役を手伝って貰います」


ディエチ→トーレ
チンク→セイン
ノーヴェ→セイン
ウェンディ→アリス


「これで一分回でできる回数を計ります」

「あたしはウェンディっス。よろしく、アリス。」

「…………」

「あ〜、ダメダメ」

「?」

「こういう時は『こちらこそよろしく!』、ッスよ?」

「……わかった。こちらこそよろしく」

「そうそう、そうスッよ♪」

「それでは、始め!」


〜一分後〜


「ふぅ……」

「ひぃひぃ……」

「はぁはぁ」

「……」

結果――
トーレ:68回
セイン:57回
セッテ:63回
アリス:70回

「と、言うわけでアリスの勝ちだな」

「くそっ、後一歩……」

「つ、疲れた〜……」

「……悔しいです」

「……やり方、間違ってない?」

「そうそう♪その調子ッスよ!」

「楽しそうね、ウェンディ……」






〜腕立て伏せ〜
「ルールはさっきと大体おんなじ。
一分でできる回数を計ります。
ただし、胸がついてから腕が伸びきるまでを一回とします。
計る人もさっきと同じよ」

「ははっ、これはトーレ姉の圧勝かな?」

「……セイン、後で覚えておけ」

「ヒィッ!?」

「それではよーい…………始め!」



〜一分後〜

結果――
トーレ:41回
セイン:36回
セッテ:35回
アリス:42回



(……腕が鈍ったか?)

「まぁ、胸の差よね〜?」

「納得いきません……」

「……腕が痛い」

「あれだけ腕を動かしてたらね……」

「…………」

「チンク姉?」

「……いや、なんでもない」








〜握力測定〜


「これは私が機材を見ながら計るわ」

「じゃ、私たちは見てるだけッスね」

「順番はトーレ→セイン→セッテ→アリスの順番で行うわ
じゃあ、まずトーレから」

「あぁ。
ふっ。…………ふぅ。」

「58kg、ね
じゃあ、セイン」

「まぁまぁ、だな」

「流石ね、トーレ姉。
じゃ、あたしも……
ほっ。…………っと」

「……41kgだな」

「次はセッテね」

「負けません
ん。…………ふぅ」


「55kgスッね」

「まだ足りませんね……」

「最後はアリス」

「うん。………………ん」

「……65kg、ですか」

「凄いな、アリス」

「……じゃあ、測定はこれで終了。アリスは私とドクターの所へ。
他は解散ということで
……聞いていますか、チンク?」


「あ、あぁ。うん。」

「どうしたんだよチンク姉?さっきから様子が変だぜ?」

「いや、本当になんでもないんだ。」
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