長編シリーズ

□『終わり』の終わり、『始まり』の始まり
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ドタドタドタ……!

バンッ!

「管理局だ!大人しく投降しろ!」

「……邪魔するな」

「貴様!抵抗するか!」

「……やめろ。アリス」

「でも……」

「姉達は負けたんだ……
負けたんだ……」

「……
わかった……」

「よし、いい子だ。
聞こえたか。これより其方に投降する」

「では、悪いがこれをしてもらう」

「これは?」

「魔力を全てカットする手錠だ。
それを両手首にはめろ」

「了解した」

「其方の少女もだ」

「アリスは男だぞ?」

「……失礼した」

「アリスもほら、つけるんだ」

「……」

「……よし。ディバリー1からストーク2へ。
残存勢力の投降を確認。これよりディバリー隊は残存勢力の護送を行う。

ストーク1とブラボー各隊は基地内の探索を続行しろ」

「隊長!ストーク2、発進準備完了しました!」

「ご苦労。これより護送を開始する」

「アリス、行くぞ」

「……うん」












「反応がでたのか?」

「んむ。ミッドチルダに出ているエザランティア・クルトス・8は知ってるの?」


「あぁ。あの9つの内のたったひとつの生き残りな。
どこかの馬鹿が修復がしたんだよな?」

「そいつから反応が出ておる」

「同調したか?」

「恐らくは」

「任務は変わらないな?」

「相変わらずヴィヴィオの奪取だの。
ところでお前さんが本気をだそうとしている相手はくるのかの?」

「来る。必ず来る。」

「……まぁ、本気もほどほどにの。
ちなみに名前は?」

「たしか、アリスだったな」

「!」

「どうした、爺?」

「女かの?」

「……分かりづらいがたぶん男だ」

「そうか……」

「まぁ、いいさ。行ってくるぜ、爺」

「んむ。吉報をまつぞい」





「あの女、生きておったかの?
あるいは死して邪魔する亡霊か……」











「……」

「どうした?アリス?」

「気持ち悪い……」

「ヘリは始めてだったな?
……酔ったか?」

「わかんない……」

「おい、どうした?」

「すまない。弟が酔ってしまったみたいなんだ」

「大丈夫か?坊主?
今薬を持ってきてやるからな?」



ドクンッ!

「!!」

「アリス?」

「くる……!」


「……アリス?」

「行かなきゃ……!」

「待て!どこに行くんだ!」


ベキンッ!

「な!コイツ、手錠を!」

「バインド!急げ!」

「はい!」



――――オープンコンバット


――各デバイスセットアップ

――バリアジャケット形成

――リミッターオン

――バインドの形成を確認。敵性はないとし、これを無視。

――状況確認。空間跳躍開始。目標、エザランティア・クルトス・8、同調ジェネレータルーム「ミスティチャペル」








「駄目です!バインドが効きません!」

「両腕より強力な魔力の反応!」

「攻撃するつもりか!」

「な、なんだあの球体は!?」

「アリス!馬鹿な真似はやめろ!戻れ!」

「――姉さん。」

「聞いているのか!アリス!」

「行ってきます」

――空間直結。跳躍開始。

バチィ!

「うわっ!」

「……な」

「目標、喪失……」

「アリス……
お前は……」
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