長編シリーズ第二弾

□新章〜新しい生活〜
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チュンチュン……

「……zzz」

ドタドタ……!

「……zzz」

バンッ!

「アリス、朝ッス!起きるッス!」

「……zzz」

「アリスー!今日は検査の日ッスよー?」

ガクガク←アリスの肩をつかみ揺さぶる

「……ふぁ」

「起きたっすか?」

「……うん」

「顔、洗ってくるッス!
もう、みんなご飯用意できてるッスよ?」

「……はぁい」









「む、アリス。今日は遅かったな?」

「ゲンヤ?」

「アリス、そこは父上だろう?」

「あ……。ごめんなさい、お父さん。」

「いや、構わんよ。まだ慣れないだろうしな

さて、では食べるとするか」

「うん」

「「「「「「いただきます」」」」」」

「アリス、そこのソースとってくれ」

「はい。
お父さん、今日はお休み?」

「いや、出勤時間が少し遅いからだ。
これからはまた暫くあっちでの生活になりそうだからな、一度家に帰ろうと思ってな?」

「そのような気遣いは無用です、父上」

「いや、俺の気持ちの関係だ。
そういえば、アリスは今日、検査なんだろう?
一人で大丈夫か?」

「うん。一人で、大丈夫。」

「そういえば、アリス。
お前、昨日の夜ディエチと一緒に何作ってたんだ?」


「あー……。そろそろできたよね?アリス?」

「うん、ちょっとみてくる」

「なんなんだよ?」

「これ」

「これって……」

「イチゴのタルトッスね……」

「セイン姉さん達に持っていこうと思って……」

「ちょっと難しかったけど……。どう?アリス」

「……ん。大丈夫」

「あたしたちも貰っていいッスか!?」

「うん。まだたくさんあるから」

「それよりお前達、まずはご飯を食べろ」









「じゃ、俺は行くな。
ギンガが帰ってきたらよろしく頼む」

「分かったっス。じゃ、パパりんも気をつけて。」

「あぁ、行ってくる」

「行ってらっしゃーい」

「アリスは準備終わったのか?」

「うん。もう、行く。
後、帰りに図書館に寄ってきます」

「アリスも気をつけて行ってくるッス」

「うん。行ってきます」

「寄り道せず帰ってくるんだぞ」












「はい、これにて検査終了です。」

「あの、」

「分かってますよ、面会ですね?」

「うん」

「奥の部屋でお待ちになってますよ」



「セイン姉さん。」

「おっ、久しぶり!アリス!」

「久しぶりだね?アリス」

「……ディード姉さんは?」


「あー。あの子は今はちょっと、ね。」

「みんな、大変」

「まぁ、僕はそんなに大変じゃないけどね?」

「あ、これ。」

「これは……。イチゴのタルト?」

「買ってきたの?」

「ううん。作った。ディエチ姉さんと」

「手作り?凄いね!」

「カリムさんやシャッハさんの分もある」

「ありがとね、アリス」

「ううん、姉さん達も、頑張って」

「うん、帰りはシスターシャッハに気をつけてね?」

「うん」





「シスターセイン?アリスくんを見ませんでした?」

「も、もう帰りましたけど……」

「今日こそは是非お相手を頼もうと思ったのですが……」

「そ、そうですか……」

(アリスも大変ね……)













「はい、使用許可証。
なくさないようにね?」

「うん。ありがとう、ユーノさん。」

「どう致しまして。
本を探したい時は遠慮なく声をかけてね」

「うん」




〜3時間後〜

ブルブル!ブルブル!←携帯のバイブ

「……?」

パカッ


――遅くない内にそろそろ帰ってくるように!姉より――


「……」

「あれ、今日はもう帰るのかい?」

「うん」


「帰りにはきをつけてね?」

「あっ!おにーちゃん!」

「ヴィヴィオ?」

「あ、お疲れ様。ヴィヴィオちゃん」

「うん、今日はもう時間だから帰らなくちゃ」

「よかったら、送って行ってもらったらどうだい?」

「え……」

「おにーちゃん、いいの?」

「……うん」

「ありがとう!」

「じゃあ、二人ともきをつけてね?」

「うん、また今度」

「バイバイ!ユーノさん」

「はい、また来てね」










「ただいま〜!」

「お帰りなさい、ってあら」

「おにーちゃんに送ってきてもらったの!」

「ごめんね、アリスくん」

「別に、気にしてない」

「帰りに一杯お話したんだよ?」

「よかったね、ヴィヴィオ」

「あ、アリスくんも夕飯一緒に食べてく?」

「姉さん達が心配するから、帰らないといけないから」

「そっか、また今度ね」

「おにーちゃん、ありがとう!バイバイ!」

「うん、バイバイ」











「お帰り、アリス
遅かったな?」

「ヴィヴィオを送ってきた。頼まれて」

「分かった。とりあえずご飯にしよう」

「うん」

「……今日も1日、楽しかったか?」

「うん」

「そうか。
それじゃあ、みんなを呼んできてくれ」

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