10/13の日記

19:24
青いドライヴ/橋本みつる
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ファンタジーっぽい作品3つと、風変わりな漫画仕立てのあとがきが収録された作品集。

これは2006年に発行されたものなので、先日読んだ『GET DOWN』とはだいぶ絵柄が変わっています。あちらは1990年代に描かれたお話なので。こちらは目がさらにおっきくくっきりして、女の子とかふんわりまるくなっている。可愛い。

表題作『青いドライヴ』は、主人公の鳩が同級生から告白された夜、中学時代に付き合っていた青衣が逢いにやってくるというお話。青衣は中学生のときに引っ越して、それからすぐに車の事故で亡くなっていて。その車に乗って現れるのですが、夜の道をふたりでドライブしていくうちに……。

『苺の夢』は、主人公の野衣が友人のたっての願いで、ふたりでこっそりいとこの夏記に会いにいき、そのときにうっかり事故に遭いそうになった野衣を庇って夏記が怪我をしてしまうというお話。
バスケットボールで大学への推薦が決まっていた夏記のまさかの怪我に責任を感じる野衣は、それから夜な夜な、なぜかシャツ一枚という格好でふらふら出歩く夢を見続けるが……。

『流星』の主人公・慧は、自分がまだ小学生の頃に、突然空から降りてきたキラキラしたものが人間の姿になり、そのまますごい勢いで走り去っていくのを見た、という話を高校の友人たちにしていた。そのあと、一緒に話を聞いていた幼馴染みの蜜水(みつみ)から、実はあれは自分だったと告げられて……。


どのお話も不思議な現象がテーマになっていて、独特の世界が展開されています。好きだなー。
カバー下に、それぞれの物語ができあがったきっかけや裏話が書かれていて嬉しい。

感想ではないけれど、蜜水の髪型が好きです←そこなの?



☆☆☆☆



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