01/09の日記
01:52
イデアの影/森博嗣
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どう表現したら良いのか、あらすじを説明するのに困る作品。
谷崎潤一郎へのオマージュといって良いのでしょうか。わたしは谷崎潤一郎の作品を読んだことがないので、かの作家がどんな小説を書いているのかまったく知らないのですが。
いったいどこからどこまでが現実で、どこからが夢、あるいは妄想なのか。その境目が非常にあいまいな幻想的小説。
読んでいくうちに、あれ、こういう展開の話をどこかで読んだことがあるぞ、なんだっけ? とデジャヴを感じたのですが、なんだろう?
若く美しい人妻に惹かれる男たちが次々に殺されていくというような話。
森さんの作品だったかしら?
あ、『イデアの影』はそういうお話ではないのですが。読んでいる最中に勝手にわたしの記憶の扉が中途半端に開いてしまっただけで(>□<;)
起承転結がはっきりせず、読後感はすっきりしないのですが、読みはじめたらひと息にラストまでいってしまう不思議な力のある作品です。
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