01/07の日記

02:02
憎らしい彼/凪良ゆう ※BL
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『美しい彼』続編。

かつて同じクラスで孤高の王様だった清居と、彼の美しさに心酔し、彼を神のごとく崇め奉る、カースト底辺に位置していた平良。
すったもんだの果て、高校を卒業して同居生活をはじめたふたりだったが……。

というのがざっくりとしたあらすじ。

傲慢でプライドが高い清居と、彼を崇拝しながらも、ひたすら自分を卑下し、自分なんかが清居と付き合うなんておこがましい、ありえないと、どこまでも清居を拒絶し続ける平良。
いちおう、このふたり、やることやっちゃってるんだけど、それでも平良の頑なさは折れることを知らず。
平良の言動や脳内はただひたすらに清居至上主義で展開し、しかもあらぬ方向へと暴走し続け、とにかく気持ちわるいのひとことに尽きます。本当に気持ちわるい(笑)
なのに、ひたむきで一途で、気持ちわるいのにめちゃくちゃ笑えるという、もうなんと説明すれば良いのかよくわからないお話なのです。

普通の恋愛がしたい清居と、もはや信仰の対象である彼と付き合うなどとんでもない、と一歩も譲らない平良。そんなふたりのあいだには絶望的なすれ違いがあるのみで。
傲慢なはずの王様・清居の思考回路がどんどん乙女ちっくになっていくさまは微笑ましく、予想の遙か斜め上を暴走する平良に爆笑することしきり。
でもこの平良、ふだんはただの気持ちわるいストーカー以外のなにものでもないのに、ここぞというときにはバッチリ清居のヒーローになるという、恐ろしい彼氏力の高さ!恐ろしい子!(笑)

わたしの語彙ではとても伝えきれないので、ぜひ『美しい彼』から読んでみてください。ストーカー気質の一途で変態な攻めが好きな方にはイチオシです。
笑いあり涙ありの、ちょっとほかにない傑作BLです。


余談ですが、以前、ヴィレッジヴァンガードへ行ったさい、小さいアヒル隊長がすし詰めにされたバケツが売られていて、あ、平良のアヒル隊長だ!とひとりで興奮してしまいました。


☆☆☆☆☆




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