01/11の日記

03:34
優しいひと。
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職場でアルバイトをしている女の子が先日成人を迎えて、この子、最初にバイトに入ってきたときはまだ高校生だったのに、すっかりおとなになったなーと感慨を覚えた桐子です。

彼女はとても元気な子で、だいたいいつもハイテンションで、たいていなにかもぐもぐ食べています。
就職も決まって、それが人と密に接する職種なのですが、本人はその仕事がしたいとずっと前から考えてきたらしく。
先日、なんの話をしていたのか、彼女が
「私、人間が好きですもん」
といっていて、その言葉に衝撃を受けた自分に愕然としました。
人間を好きだといえる彼女をすごいなと思ってしまった。
わたしはいったいいつから人間を好きだと思えなくなったのか。

わたしが10代の頃にアルバイトをしていたお店の大社長が、かなり怖い人で恐れられていたのですが、植物を育てるのが趣味らしく、よく観葉植物の手入れをしていて。
「植物が好きなんですか」
と尋ねたら、
「植物は人間と違って裏切らんからね」
という答えが返ってきたのをふいに思い出しました。
この人は今までどんな目にあってきたんだろうと、そのときは思ったのですが、今ならその気持ちがわかる。わかってしまう自分がいて。

わたしは人間嫌いというわけではないけれど、ひとと関わるのがしんどいな、疲れるなと感じることが最近とくに多くなりました。
心が固くなってきたなと自分でわかります。よくない兆候です。
このままガチガチに凝り固まっていくことのないよう、少しずつ揉みほぐしていかないといけないなと思います。

しなやかで芯のある心を持ちたいです。
ずっと前からいっているけれど、優しくなりたいと、今でも思っています。

これから社会へ出てゆくくだんの彼女が、いつまでも「人間が好きです」といえるようにと、そっと願います。

前途を祝して。




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