01/15の日記

02:13
野葡萄浪漫/相模なつき
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かつて少女だったわたしに繊細さとときめきを教えてくれた相模なつきさん、再登場です。

タイトルは、のぶどうロマンス、と読みます。

この本と『午後3時現在 彼女は真冬』の2冊はなかなか見付けられなくて、ネットの古本屋さんをあちこち巡ってようやく入手できました。
これで、こどもの頃に読んだ相模さんの作品はすべて手許に揃いました。わーい。

表題作の『野葡萄浪漫』がとっても良いのですよ。
著者もおまけページで書いていらっしゃるように、人魚姫がモチーフになっていて。
といえばだいたいのストーリーはおわかりいただけるかと思いますが、土台はファンタジーなのに、普通の女の子目線の等身大恋物語に仕上がっています。
主人公の女の子が健気で可愛くて。
今回ひさびさに再読しながら、あー、そうそう、こんな話だったわーと記憶の扉がパタパタ開いていきました。
しかし、肝心のラストは覚えていなくて、この展開に「えっ」と意表をつかれました。そうか、こういうお話だったのか……。

そして、相模なつきさんは高校時代にはもうプロとして漫画を描かれていたんだなーと、今回読み返していろいろな再発見がありました。
『午後3時現在〜』と続けて読んだのですが、陸上部の女の子がやたら多いなとか。

ほかに3つのお話が収録されています。


☆☆☆




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