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□黒のソロ
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紅くはれた指
白い鍵盤に滑らせて
僕の紅 白の上に載のせてみる
青春とかなんとか
そんなのした覚えもないし
したいとも思えなくて
あれ?人生生き方間違ったかな
いつの間にか増えた傷
ちょっと笑って
見えないように 神隠し
誰かが僕のこと
見つけてしまわないように
そっと鍵かけて 息止める
何もない指
黒い鍵盤に滑らせても
僕の音 きれいに響くことはない
誰かが見つけてくれるなら
それは雪が解けた春のこと
埋もれた僕を見つけて
あれ?人生はもう終わってる
いつの間にか消えた傷
ちょっと泣いて
同じところに 赤印
誰かがささやく
そんなささやき 聞こえない
昔誰かが言ってた
悪魔はみんな昔は天使だったって
じゃあ僕も昔は天使だったのかな
いつの間にか見られた傷
見つかっちゃったかくれんぼ
涙と赤で見えない視界
あれ?今僕はどこに…
それから始まった人生
終焉のための始まり
最初から始まっていて
最初から終わってる
すべては 僕の物語。