腐男子日記
□序章*まだ平和、会長は仕事してください
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ある晴れやかかつ重大な日であった5月10日
その日は書記の────というか僕の意味不明な一言から始まった
あ、生徒会の一日が、ね。
「僕さ、しずちゃんってネコよりタチだと思うんだよね。」
腐ってるオネーサマ方ならわかるよね。
僕、松田裕希はまごうことなき腐男子なのでである+(・ω・´)
ちなみに僕が通っている『朱雪高校』って高校は隣に女子高があって渡り廊下で繋がっていて昼休みとか放課後に出入り自由なことをきれいさっぱり除外すれば、いわゆる超王道な男子校だ。
生徒会の選び方は『抱きたい、抱かれたいランキング☆』の上位と決まっている
顔が良い生徒に親衛隊がいるのは当たり前みたいなものだし、ホモ、バイだって普通にいる。
「いやぁ、でもこの生徒会鬼畜攻めばっかだから、ネコ不足だし。ネコじゃない?」
今発言したのは小川原流鬼といって、生徒会会計をしている。もちろん腐男子。そして僕のダーリンなのです←
「それって流鬼の願望じゃん」
「あ、バレた?」
「バレバレだよ。てか、しずちゃん、ネコ顔と言うよりタチ顔だし」
「そうかなぁ?」
ネコになったしずちゃんを想像してみる────────気持ちわr「今失礼なこと考えただろ」
今のはしずちゃんこと清水彩人(シミズアヤト)。もう一人の会計で一応………ノンケ
「「しずちゃんはそのままタチでいて」」
「俺、ホモじゃなくてノンケなんだけど………」
そんなこと知ってるよ、と笑顔で答えてやると、しずちゃんはがっくりと肩をおとし、書類へ向かう。僕と流鬼も仕方ないから途中だった書類に目を通し始めた。といってもほとんど終わっていたから、残り数枚、一桁代だ。
ちなみに会長と副会長はというと自分の席に寝そべってピクリとも動かない。つまりは………寝てる