霧と雨の物語

□3、悩みました
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突撃告白して三日たった

嬉しいって言ってくれた時の顔が優しくて、俺も嬉しくなったのが三日前じゃなくて、一分前のようにも感じる。

今は、畑にいる。
『血』が飲めない分普通の人間の二倍の栄養をとらないといけないらしく畑は本格的だ。
そこから野菜をとらなくてはいけないらしいのだが………
「さすがにでかすぎるだろこれ………」

人の頭ほどのなすとにらめっこをしてぼやく
他の野菜にしてもそうだ
大型犬ほどの大きさのキャベツ、スイカ、大根とかどうやって育てんだというくらいの大きさ。

「とりあえず取っていくか」

別に手に持って持って帰れというわけではないので、でかい野菜を遠慮なく必要な分だけ引っこ抜く。

それをカートに乗せ屋敷へと戻る

その道中そう言えば、と思った

「ヴィヴィアンは嬉しいといってたけど、本心はどうなんだ?」

嬉しいと好きは同じじゃない。当たり前だが

ただ、嬉しいのか。それともちゃんと両思いになれてるのか。不安になった

それからしばらく、食事は喉を通らないし、食器は落とすわ、ほうきは折るわ
すべてが手につかなくなった。

あからさまな反応だと自分を罵る
自分から告白した分、嬉しいだけだった場合反応を見るのが怖い。
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