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バックオーライ
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※「忘れられなかった」の続き




















ヒバリが日本を発ってから2週間がたった。出掛け際にかなり無理してたみたいだったから少し心配だけど…草壁さんがついてるんだから大丈夫だろう(いやそれはそれで心配)。
この2週間ヒバリの事を思わなかった日は全くない。今何してるのかなぁとか考えたり、夢にまで出てきたりってなんだこれ女子か。まぁ兎に角オレがどれほどヒバリ依存症にかかってるかってのを思い知らされた。

だから玄関の扉を開いた時、自分の目を疑った。とうとう幻覚レベルまでキタか、オレも相当まずいかなー。




「君のせいだ、」




幻覚はそう言った。やけにリアルだ。
心底悔しそうな表情を浮かべながら、幻覚はオレを睨み付ける。そして吐き出すように言葉を続けた。




「君のせいだ、全部。仕事先との交渉だってまだ終わってないし、書類だって山積みだし、なによりまだ2週間しかたってない。予定は1ヶ月だったのに。こんなの、君のせいで全部、狂ったんだ。君が、君が……!」

「…ごめん、」

「もういやだ、君なんかいやだ、こんな僕はもっといやだ」

「きらいになった?」

「……きみは、」

「ヒバリ」

「君の、せいだよ。たけし」




こりゃ責任重大だ、なんて笑って"ヒバリ"に触れた。随分痩せたような気がする。




「おかえり」

「ただいま」

「飯、くう?」

「あとで、」

「はいはい、了解しましたよお姫様」




















ックオーライ

(あとは堕ちるとこまで堕ちるだけ。)























大人な恋愛は難しいですね。



091102

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