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□アンラッキーデイズ
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※妄想爆発文(雲と風親子設定)。リボ風もどきあり。サブタイトルは雲雀恭弥の受難(こら)。
目の前の光景を疑った。一旦扉を閉めて"応接室"の文字を確認してから再び開く。
「……」
「……」
「ちゃおっス、ヒバリ」
「やぁその挨拶の仕方は赤ん坊かいというか3日前に会ったときはあんなに小さかったのになんだい成長期かいそして一気に発情期かい、」
「男はいつだって盛ってるもんだ」
またこいつはどこぞの天然野球少年のようなことを!
沢田のようなツッコミの才能があればよかったのにと本気で思った。いっそのこと連れてこようか。
そしてそんな赤ん坊(ではない赤ん坊)の下に組み敷かれている赤いチャイナ服。
「…あなたはなんで日本にいるの?」
「それは勿論恭弥に会いに来たんですよ。リボーンが居場所を知ってると言ったので連れてきてもらえばこのざまです、死んでくれればいいのに」
よ、と軽々と赤ん坊の下から抜け出した父親(認めたくない)に、赤ん坊(こっちも認めたくない)は面白くなさそうに舌打ちをした。
大きくなりましたねぇなんてニコニコ笑いながら言う父親には絶対に口では敵わない(力で敵うかっていったらそれはそれで微妙なんだけどね)。この人を越すことが小さい頃からの目標でもあった。
「それで恭弥、ヤマモトタケシさんはどこですか?」
「は?」
何を言い出すかと思えば、一体どこからそんな話を。心当たりといえばソファーでいつの間にかエスプレッソを飲んでいる彼しか思い付かないけど。
「山本なら、もうすぐここにくる頃だろーな」
「…赤ん坊」
「そうですか。それならそれまでお茶でも飲ませてもらいましょう」
「ちょ、」
刹那、ノックもなしに開いた入り口。案の定土まみれの練習着に身を包んだ山本が立っていた。
お茶を飲む暇もなかったですねなんて笑う父親を山本は間抜けな表情で見ていた。
「…ノックしろって言ってるでしょ」
「お、わりぃ」
「あなたがヤマモトさんですか」
「そうっスけど…」
「それはよかった。紹介が遅れました、私は風と申します。恭弥がいつもお世話になっているようで…」
「え、え?ヒバリの、お兄さんかなんか?」
「おや、そんなに若く見えますか?おだてても何も出ませんよヤマモトさん」
「ちょっと、何困らせてんのさ」
「ヒバリ、どういうこと?まさか浮気相手とか!?」
「…君たち全員バカじゃないの?」
アンラッキーデイズ
(一生恨むからね、赤ん坊)
(面白いからいいじゃねーか)
風さんはヒバリさんの血縁関係希望←
そしてちゃっかりリボ風。今さらブームがやって来ました(遅い)風にリボ様が苦戦すればいいとも!
091104