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□出来物談義
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「ヒバリ、それ…」
「……見ればわかるでしょ」
いや、わかるさ、わかりますとも。思わず笑ってしまいそうな状況をなんとか堪えて不機嫌な顔で悩んでいるヒバリの頭を撫でてやった。
ヒバリのいらつきの原因はその額にできたニキビ。ど真ん中に陣取っている赤いニキビをさっきから気にして鏡とにらめっこしている。いや、いいじゃないかニキビ、青春の証だぜ!中高生にできないやつなんかいないんだしさ!青春とはきっても切れないもんなんだぜ!
「そんなに気になるなら潰しちまえばいいんじゃね?」
「いやだ」
「なんで?」
「……………………潰すと、跡が残るって聞いたことがある」
う、わぁ。
可愛すぎだろヒバリ。
「そういえばさ、」
「?」
「こんな話知ってるか?ニキビのできる位置の想い想われーってやつ」
額にできたら想いニキビ、
顎にできたら想われニキビ。
「オレその内、顎にニキビできっかも!」
「な……できるわけないでしょ」
「や、わかんねーって。ヒバリにもできるかもな、顎に」
そう言ってオレの額にできたニキビを指差せば、ヒバリの顔が真っ赤になった。
出来物談義
(早くできねーかな、)
(わかった君はばかなんだね)
(ヒバリだってホントは楽しみだろ?)
(絶対違う)
((その割に鏡を見る回数が増えたよな))
ニキビでイチャイチャ。
想い想われ振り振られでしたかね、これって日本共通なんですか?
あんまり話がうまくまとまらなかたです…
090804