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□いつか必ず
骸雲/切甘?
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「なっ…」
「…?」
この子…女子?あぁ…僕は男と女の区別もつかないほどに…。
でも…変だ。この子。
髪型は骸と同じパイナポーヘアーだし、制服は黒曜のものだ。しかも怪しい右目を眼帯で隠している。骸ではないかと疑う僕をよそに、その子は僕の顔をジッと見つめていた。
「な、何…」
「雲雀…恭弥?」
……。
「何で僕の名前を…!!」
さすがに驚いた。僕は名を名乗ってないし、今会ったばかりだ…。何で僕の名前を知って…
「骸様が…。」
「骸」の名前を開いたと同時に僕はその子の両肩を掴んでいた。
「君…骸の事知ってるの?!」
その子は少し怯えていたが、今はそれどころじゃなかった。
骸の事が早く知りたくて知りたくてつい掴みかかってしまった。
「私は…骸様に言われて、あなたを探していたの。」
その子は持っていた鞄から、槍の先端部分を出した。
「…!!!骸の…槍…。」
信じてもらえた?と、その子はすぐに槍をしまい、僕を見た。
「骸様からの手紙。」
「…」
僕は手紙を受け取り、開いた。