shout

□いつか必ず
骸雲/切甘?
4ページ/5ページ

「なっ…」
「…?」
この子…女子?あぁ…僕は男と女の区別もつかないほどに…。

でも…変だ。この子。

髪型は骸と同じパイナポーヘアーだし、制服は黒曜のものだ。しかも怪しい右目を眼帯で隠している。骸ではないかと疑う僕をよそに、その子は僕の顔をジッと見つめていた。
「な、何…」
「雲雀…恭弥?」

……。

「何で僕の名前を…!!」
さすがに驚いた。僕は名を名乗ってないし、今会ったばかりだ…。何で僕の名前を知って…
「骸様が…。」

「骸」の名前を開いたと同時に僕はその子の両肩を掴んでいた。
「君…骸の事知ってるの?!」
その子は少し怯えていたが、今はそれどころじゃなかった。
骸の事が早く知りたくて知りたくてつい掴みかかってしまった。

「私は…骸様に言われて、あなたを探していたの。」
その子は持っていた鞄から、槍の先端部分を出した。

「…!!!骸の…槍…。」
信じてもらえた?と、その子はすぐに槍をしまい、僕を見た。

「骸様からの手紙。」
「…」
僕は手紙を受け取り、開いた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ