shout
□初デート
骸雲
4ページ/7ページ
5分後
「あの…雲雀くん大丈夫ですか?」
雲雀くんはジェットコースターに乗った後、ベンチに座ってぐったりしていました。
やはり無理があったんじゃ…;;
「何か飲み物買ってきますよ?何がいいですか?」
「…お茶」
「分かりました!すぐ買ってきますね」
と言い雲雀を置いてお茶を買いに行った骸。雲雀は相変わらずベンチに座ってぐったり。
(僕が絶叫系ダメなんて…これじゃあ骸つまらないよね…)
「…骸」
「ねぇねぇ。君一人?」
「…?」
何だろうと思い顔をあげるとそこにはガラの悪い男三人。
「…何か用?」
「君可愛いよね。一人なら俺たちと遊ばない?」
「なっ…ちょっ…止めて…」
雲雀はナンパされたあげく、男三人に連れていかれた。
――
(自動販売機混んでましたから遅くなっちゃいましたι雲雀くん怒ってないですかね…)
僕は雲雀くんの元に急ぐ。
が、先程のベンチには子連れの親子が座っている。
おや…?雲雀くんは…?
僕はその親子に近づき、
「あの…ここに黒髪の男……女の子が座っていませんでした?僕の彼女なんですけど…」
つい「男」といってしまいましたι危なかったです。
しかし親子は`いなかった´と言っていた。
もう…どこ行ったんですか雲雀くんは…
そこへ男女のカップルが近づいてきた。
「あの…」
しゃべったのは女の方。
「何か?」
「さっき、あそこのベンチに座っていた黒髪の女の子が、ガラの悪い男の人達に連れていかれるのを見たんですけど…」
「!!!分かりました!!ありがとうございます!!」
僕は急いで雲雀くんの携帯に電話をした。
(雲雀くん…!!)