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□キミハオレノタカラモノ
ディノ雲/甘?
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恭弥はよほど疲れていたのか、三時間も眠ってしまった。
「終わるかな…」
「あんま無理すんなよ?」
「大丈夫だよ」
「……」
絶対無理してるよな…。恭弥の顔色悪いし。寝たからなのか、さっきよりはいいがやはり悪いのには変わりない。
無理しないでくれよ…恭弥…。
頼むから。
それから何とか仕事が終わった恭弥。ソファにぐったりとしてしまった。
「お疲れ恭弥」
俺は恭弥をギュッと抱きしめる。恭弥は遠慮がちに首に手をまわした後疲れて眠ってしまった。
俺は恭弥を抱き上げて学校を出た。
早く家で休んだ方がいいしな…。
俺は恭弥を家のベッドに寝かせた。相変わらず熟睡していた。
「熱ださねぇかな…」
大事な恭弥が熱を出して倒れたら俺はイタリアに帰れない…。
実は俺は明日イタリアに帰ることになっている。
「恭弥が体調崩したら少し帰るの後にしてもらうか」
体調を崩したら恭弥を一人にしたらまた無理をするに決まってる。
「ん……ディー…ノ?」
うっすらと目を開けた恭弥。
「恭弥?目が覚めたのか?」
「…うん。ありがとう…家まで送ってくれて」
「ああ…」
恭弥に優しく微笑むと顔を真っ赤にして布団に潜ってしまった。
可愛い…な。