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□キミハオレノタカラモノ
ディノ雲/甘?
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「いいか恭弥。絶対に無理すんなよ?」
「無理なんかしてない」
「いや、してる」
「してない」
恭弥はしつこく否定してくるので俺もしつこく言う。
「どうしたのさいきなり」
首を傾げて俺を見る恭弥。
「俺にとって恭弥は宝物なんだ。だから……無理して体調を崩してほしくない…」
「!!!」
目を大きく開いている恭弥はビックリしたみたいだ。
「なぁ…恭」
「だったら…」
「…?」
「だったら貴方も仕事で無理しないでよ…」
「え…」
恭弥は目に涙を溜めていた。
「貴方はいつも僕のことばかりで…自分のことは後回し…」
まさか…恭弥までそんな風に…。
「お願い…無理しな…でっ…」
「恭弥!!」
俺は恭弥を強く抱きしめた。
「分かった…もう無理しねぇから…。…だから…恭弥も無理すんなよ?」
「…!うん…」
恭弥はギュッと抱きついてきた。
そるから俺たちは約束のキスを交わした。
『大好きだぜ恭弥。絶対離してやらねぇぜ?』『僕だって離れてあげる気はないよ』
キミハオレノタカラモノ!
end