花鳥風月
□いつか王子様が
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あい「そうだ!今日は、あたしがごはん作ってあげるよ〜」
井宿「う〜ん。みんなで北甲国へ向かった船の中で食べたあの料理がいいのだ。」
あい「カレーね。」
あいと井宿はスーパーで買物をしてると一枚のポスターが目に入った。
それは花火大会のポスターだった。
井宿「あい。これはなんなのだ。」
あい「花火大会だね〜」
井宿「はなび?!」
あい「うんっとね…空に綺麗な光が上がるんだよ。」
井宿「見てみたいのだ〜!」
あい「じゃあ。明日、行こう!!」
そして、井宿と食事をした。
井宿が美味しそうに食べるのをみるのがなんだか嬉しかった。
あい「お、おいしい?」
井宿「美味しいのだ〜♪」
あい「よかった!」
食事も住み、私は家へと帰って行った。
もちろん…井宿は家まで送ってくれた。
玄関を開けようとした時、井宿はあたしの腕を掴みーーー。
井宿「おやすみ♪」
井宿はおでこにキスをしてくれた。真っ赤なあたしをみると微笑んでいた。
あい「おやすみ…」
まだ夢を見てるようだ。
井宿がこの世界に来てからだいぶ経ったというのに、まだ信じれないことがたくさん起きる。
そのうち、みんなもこっち現れるんじゃないかって思ってしまう。
そして…次の日の夕方、浴衣を来て花火を見にいくことにした。すっかり日本文化にとけ込んでいる井宿。
辺りは暗くなり、花火大会が始まった。
ヒュ〜ドン!ドン!ドン!
井宿「おぉ……ビューティフルなのだ!さすが日本文化なのだ!」
あい「……お、大けざだよ……」
井宿「たまやなのだ〜!!」
あい「なのだはいらないよ……」
花火の光が井宿の顔に重なって、なんだかいつもよりさらにーー。
井宿「……今日のキミはいつもよりさらに、きれいに見えるのだな」
あい「え……うん。ありがとう……井宿もすっごくかっこいいよ。」
井宿「来年も見に来るのだ。」
あい「うん。」
夏の夜ーー。
2人で見る花火は、今まで見たどんな花火よりも美しかった。
井宿と一緒にいる時間があたしにとって、幸せな時間でもあった。