戦国BASARA
□ただあなたに逢いたい
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「さ…るとび?」
「…えーっと、竜の旦那、真田の旦那から文持って来たよ」
「What?!ほんとか忍!!Thank you!」
部屋に降り立つ佐助の手から文を受け取り、ウキウキで読む政宗をよそに…
「あ…ごめんね片倉さん、政務の邪魔しちゃって」
「いや…。」
気まずさMAX。
小十郎は佐助の気配に気付けなかったことに後悔した。
「みろ小十郎!幸村も俺に逢いたがってるみたいだぜ?これはもう上田行くしかねーよな!」
文をバッと広げて見せる政宗に、小十郎はちょっと頭痛がしていた。
「良かったですね…。しかし行くのは全ての政務が終わってからですよ」
「OK!!んなもんすぐ終わらせてやる!忍、幸村に三日以内には必ず行くと伝えろ!」
「はいよ。」
佐助は小十郎を見る事なくすぐに消えた。
それからの政宗は政務に没頭し、なんなく全てを終わらせたのだった。
「よし、行くぞ小十郎!待ってろよdarling!!」
馬に跨がり、最高のテンションで突っ走る政宗に対し、小十郎は最悪のテンションで主の後を追った。
「お待ちしてましたぞ政宗殿!」
「幸村っ…」
夕刻に上田城に到着し、逢いたがっていた相手にようやく逢え、政宗は本当に嬉しそうな顔をする。