戦国BASARA

□ただあなたに逢いたい
3ページ/5ページ

 
「さぁ政宗殿、まずは湯殿へ共に参りましょう。」

「oh.良いねぇ。風呂で変な事すんなよ?」

「それはどうでござろう…。あ、そうだ片倉殿…申し訳ないのだが佐助ならいま仕事でおりませぬ。」

「あ…あぁ…別に構わねぇ…。」

「夜には戻ると思うので部屋は案内させますゆえ、どうぞゆっくりなさってくだされ」

「あぁ…」


それだけ言うと幸村と政宗は2人で露天風呂へと向かった。
小十郎は女中に案内された部屋で一人悶々としていた…


「(怒って…たか?あいつ…。いや…傷ついた顔してやがった…。ちくしょう…)」


なんだか無性にイライラしてきたので、少し畳みの上に横になる。
主の政務のことで悩み続け、畑についてもかかりっきりで耕し、ここ最近寝れていなかった小十郎は静かな空間に癒され、睡魔に襲われてそのまま寝てしまった。


どれほど寝たのだろう、ふと人の気配を感じて目を覚ます。


「あら、起こしちゃった?」


そこには自分の髪を梳くように撫でる佐助がいた。


「猿飛…?」

「うん?大丈夫片倉さん?夕ご飯食べてないんじゃないの?」

「…要らねぇ…」


起き上がり、佐助の手に触れる。


「冷てぇな…。…寒いし……」


 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ