戦国BASARA

□太陽と月
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「ゆきむら」

「はい?」


ゆきむら…ゆきむらゆきむらゆきむら…


真田幸村…


「政宗殿どうなされました?」


優しい優しいお前を、俺なんかが束縛していていいのだろうか。


そっと幸村の頬に触れれば、お前は俺のその手をまるで壊れ物を扱うかのように握る。


あぁ…あったけぇ…
コイツ体温高過ぎなんじゃねぇか?


「政宗殿の手は冷たくて気持ち良いでござるな」


体温だけじゃない…その笑顔も、なんてあったかいんだ…


「幸村…幸村…」


「政宗殿、某はちゃんとここに…貴方のお側に居りまする」


抱き締められる身体…一気に顔が熱くなる。

「どうなされたのです?今日は甘えられて、ほんに可愛らしい。」

「…うるせー…。」


心地よいお前の心臓音。
いつか俺は此処を刀で貫くのだろうか。
もしくは俺の心臓が…こいつの槍で突き刺されるのだろうか…。
ふと幸村が襖から覗く月を見る。


「某…政宗殿の太陽になりたいでござる」

「Ha…?」


急に何言ってるんだ?


 
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