戦国BASARA

□オトメン政宗様は独眼竜より恐ろしい
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「逢いてぇな…」


ボソッと呟いた政宗は、両膝を抱えて俯いた。
その姿は独眼竜と恐れられる者とはとうてい思えないなんとも異様な光景。


「はぁ…。ゆきむらー…」


何度目の溜め息か。
そして溜め息に続く甲斐の若虎…愛しき恋人の名前。
かれこれ8回は繰り返している。


「政宗様…そんなに真田幸村に逢いたいのなら、上田まで参りましょうか…?」

「………そうだな!仕方ねぇ、こっちから出向いてやるか!」


スックと立ち上がり、メンドクサイがな、と強がってみた言い方をしているがその顔は待ってましたと言わんばかりの嬉しい顔…


「小十郎も忍に逢いたいんだろ?分かってる分かってる」


自分の都合のイイ感じになすりつけてくる素直じゃない主を少し冷ややかな目で見てしまう。


幸村に逢えるということで、準備もすぐに整えた政宗は愛馬に跨がり小十郎とともに上田城まで超特急で向かった。


 
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