08/11の日記
20:50
零崎汐織の人間旅行 <御依頼引き受けさせていただきます>
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目の前に赤色がいた。
傑作だ。なんて素敵な戯言なんだろう。
頭の中に「逃げる」という選択肢はなくて、「諦める」という選択肢しか浮かばない。
さて、赤色は私に何を頼みに来たのかな?
「よう。久しぶりだな、汐織(せきおり)?」
『お久しぶりです、潤さん。今回はどんな御用で?』
「なんだよなんだよ。用がなきゃ来ちゃいけねぇってか?」
『そうじゃないですけど……』
「まあ依頼ってのは正しいんだがな」
じゃあ喧嘩腰で言わないで。相手にしなきゃいけないのかと身構えるから。
最強相手に勝てるわけないんだから。
『では本日の御依頼は?』
「異世界来てくれ。これが欲しいんだよ」
そう言って渡されるメモ。見てみるとたくさんのものが書いてあった。
いかにもめんどくさそうだ。絶対複数のところ行けってことだよ。
「それ集めてくれ。それが依頼」
『多いですね……。報酬は?』
「これお前の口座振り込んどくわ」
そう言って出された指は4本。
400万ね……。それくらいならまあいいでしょ。
『かしこまりました。御依頼引き受けさせていただきます』
「さんきゅー。4億お前んとこ振り込んどくわ」
0が2つ多かった。どんだけ欲しいんだよ。
じっくりとメモを見るがどんなものかわからないので意味がなかった。珍しいの?
「じゃ、頼んだわ」
とたん足元に広がる真っ黒な穴。これに落ちていけばいいのね、と身を任せる。
視界から赤が消えた。
「愛することを、愛されることを知ってこい。世界がお前に望んでいる事だ。
<人類最愛>零崎汐織」
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・あとがき
実は戯言が大好きな管理人。
連載しようかと思ったけど無理な気がするからあきらめた。
ちょくちょくここで続き書くかも。
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