シリーズ

□風丸さんと結婚しました
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携帯のアラームで目覚める。今日は一郎太も休みでみおちゃんも保育園はお休み。大きく背伸びをしてカレンダーの予定を確認すると大きく一郎太の字で遊園地と書かれていた。


朝食の準備をしているとみおちゃんを抱えた一郎太が起きてきた。2人して欠伸をしながら目を擦って起きてくる様子は流石親子で似ているなぁと微笑ましく思った。


「一郎太、おはよ」

「おはよう、なまえ」


まだ眠いようで一郎太の腕の中で寝こけている我が子の頭を撫でて、2人に顔を洗ってくるように促す。プレートに朝ごはんを並べてダイニングテーブルに持って行く頃には2人ともスッキリとした顔をしていた。


「久しぶりにこんな朝食食べるなぁ」

「向こうで何食べてたのよ」


こぼしながら食べるみおちゃんの口を拭いてやればきょとんとこっちを見つめる。一郎太は目の前に並べたプレートを見ながら嬉しそうにして食べていた。


「サラダとかかな」

「合宿所は過酷なのね…」


苦笑いをしてサラダを食べてるプロリーグメンバーを思い浮かべる。そういえば壁山くんと一緒だったか。彼もひもじい思いをしながら朝食を食べているんだろうなと思って少し笑った。


食べ終わった食器を洗っていると隣に立った一郎太がその食器を拭いてくれた。「ありがとう」と言えば「いえいえ」と他人行儀な返事が帰ってきた。


「今日は遊園地に行こうと思います」

「へぇ!知らなかったわ」


そう言って意地悪そうに私が笑いながらカレンダーに視線をやると、わざと書いておいたのか、一太郎は楽しそうにまた食器を拭き始めた。



日曜日のある朝



















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