Get your life!(ダイゴ長編夢)
□第十話 つかの間の休息
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「とりあえずナギサシティまで来い」
デンジという人はそう言って歩いていこうとした。私は立ち上がろうとしたけど、足を捻ったせいで上手く立てない。オーバという人がオイ大丈夫か、と声をかけてくれた。それでデンジが振り返った。
「足捻ったのか」
「……。」
黙っていると、デンジは私の足を掴んできた。どこを怪我してるか見ようとしたみたいだけど、触った所が悪すぎる。
「いたたたたた!!」
何するのよ、と言おうとしたら、デンジは「オーバ」とオーバさんを呼んだ。
「あちゃー…こりゃ歩けねえな」
そう言ってオーバさんは私を背負った。突然の事で慌てた。
「あの、」
「大丈夫、何もしねえから。ただ、この辺はポケセンしか無いから、そこまでは連れてってやるよ」
そしたら手当てもできるし泊まれるだろ、とオーバさんは言ったけど、私は首を傾げた。
「あの…ポケセンって何ですか?」
「「………。」」
デンジは訝しげに私を見た。オーバさんはえ、と言った。ポケモンセンターの事だけど、と言われたけど、何の事かよく分からない。あの色んな街にある施設の事かな。
「えっと…マジ?」
二人は顔を見合わせていた。私、そんなに変なこと言ったのかな。何とも居心地が悪い。
「やっぱジムに行くぞ」
ジムなら分かるかと聞かれて頷いた。オーバさんにおんぶされて、私はナギサシティまで連れていかれた。