Get your life!(ダイゴ長編夢)
□第十二話 ナギサ行き交う心情
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翌朝、オレとデンジは互いに何とも気まずいような気がしたが、それでも互いにセイラちゃんの事には触れないで会話し、食事をすませてから、いつも通りナギサの発電施設に向かった。修理は今日で終わりになる。
「あ、デンジ、オーバ!おはよう!」
「…ああ」
「おはよう、セイラちゃん」
ジムからやってきたセイラちゃんの挨拶はいつもと同じはずなのに、何か胸に引っかかりを感じるのはなんでだろう。それは、オレのデンジに対する罪悪感から来てるのか?
そんなオレの脳内での煩悶など関係なく、デンジはセイラちゃんに対して普通に接したし、セイラちゃんも何も違和感なんて感じなかっただろう。先に施設に入っていった二人を追い掛けて、オレは少し早足で歩いていった。
その時オレは気づきもしなかった。灯台からオレ達を、正確に言えばセイラちゃんを見ている奴がいたなんて。
「随分とまぁ、御髪を切っておしまいになって…。でも構いません、やっと見つけましたよ、セイラ様」
フロンティアブレーンにしてカトレアの執事・コクランは、ついにナギサでセイラを見つけた。