Get your life!(ダイゴ長編夢)

□第十三話 彼女の真実
1ページ/3ページ



「えーっと、財布は…っと」

私は財布をバックにしまうと、サンダースと遊んでいるビィを近くに呼び寄せた。

(…デンジ…)

何で私の頭を撫でたんだろう。悪くないっても言ってた。そんなことをされてしまえば、勘違いしてしまう。案外女の子にはああやって接してるのかもしれないけど、でも…。

…やめよう。推論で勘違いするなんて馬鹿げてる。早く、ダイゴがいるカナズミに行きたい。そのためにも、今は早く用事を済ませなくちゃ。

セイラは発電施設のドアを開けた。と、その時、目の前に誰かが立っていた。

「あら!?セイラさん!?」
「えっ…、シロナさん!?」
ちょうど発電施設に入ろうとしていたのは、シロナだった。街の人にデンジがここにいることを聞いていたのだ。シロナはセイラを見てとても嬉しそうだ。

「セイラさんはどうしてここにいたの?」

「あっ…、ちょっと色々あって、デンジにお世話になってたんです」

するとシロナは少し神妙な顔をした。しかしビィに目を向けるとすぐにその表情は消えた。

「この子はセイラさんのポケモンなの?」

「はい、ビィって言うんです」

そう、いい子ね、と言うと、シロナはビィを撫でた。

「ところでセイラさん、何か用事があったんじゃないの?私もデンジに会いに来たんだけど」

「あ、知り合いなんですか!?私はデンジに頼まれて買い出しです。あ、デンジは中にいますよ」

それじゃあ私行ってきますね、と言ってセイラはシロナと別れた。シロナもデンジとオーバに顔を出すために、発電所に入っていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ