Get your life!(ダイゴ長編夢)
□第十三話 彼女の真実
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「えーっと、財布は…っと」
私は財布をバックにしまうと、サンダースと遊んでいるビィを近くに呼び寄せた。
(…デンジ…)
何で私の頭を撫でたんだろう。悪くないっても言ってた。そんなことをされてしまえば、勘違いしてしまう。案外女の子にはああやって接してるのかもしれないけど、でも…。
…やめよう。推論で勘違いするなんて馬鹿げてる。早く、ダイゴがいるカナズミに行きたい。そのためにも、今は早く用事を済ませなくちゃ。
セイラは発電施設のドアを開けた。と、その時、目の前に誰かが立っていた。
「あら!?セイラさん!?」
「えっ…、シロナさん!?」
ちょうど発電施設に入ろうとしていたのは、シロナだった。街の人にデンジがここにいることを聞いていたのだ。シロナはセイラを見てとても嬉しそうだ。
「セイラさんはどうしてここにいたの?」
「あっ…、ちょっと色々あって、デンジにお世話になってたんです」
するとシロナは少し神妙な顔をした。しかしビィに目を向けるとすぐにその表情は消えた。
「この子はセイラさんのポケモンなの?」
「はい、ビィって言うんです」
そう、いい子ね、と言うと、シロナはビィを撫でた。
「ところでセイラさん、何か用事があったんじゃないの?私もデンジに会いに来たんだけど」
「あ、知り合いなんですか!?私はデンジに頼まれて買い出しです。あ、デンジは中にいますよ」
それじゃあ私行ってきますね、と言ってセイラはシロナと別れた。シロナもデンジとオーバに顔を出すために、発電所に入っていった。