擬人化小説

□§¢§釣り人異聞§¢§
1ページ/2ページ

―あれほど天然な人も、なかなかいないよね〜もうこれは、ある種のミラクルだと思わないと



「最近、ウラタロスはなかなか僕の体を使わないよね」

ことの発端は、良太郎のそんな一言。

「そうだよな〜〜・・・スケベ亀のテメェにしては、ここのところ随分と大人しいじゃね〜か
モモタロスにもこんな暴言をはかれている。

「そうかな?僕って最近はそんなに静か?」
何やら考え込むウラタロス。

「思い当たる節でもあるんか?」
キンタロスもどうやら気になる様子。


「亀ちゃん、性欲でも減退したんじゃないの?」 無邪気なリュウタロス。しかし、その発言は厳禁コードスレスレだった
どよめく周囲――
「ちょっとリュウタロス
「それはあかんやろつーか・・・男として、それは泣けるでぇ〜
「たくっ大方、歳でもとって御隠居状態なんだろうよ、亀の亀も
「モモタロスもそれってマジヤバ発言だよ。空気読めよ、このオヤジ

まさかまさかのリュウ(この騒ぎの元凶)からのツッコミに、怯むモモ。

「なっ俺様は空気を読めん奴なんかじゃ・・・っつーか、オヤジとか言うなこのガキ
そんなモモを慰める良太郎。
「まあまあモモタロス落ち着いて
「そうやぞ、良太郎の言う通りや。まったく、おまはんは・・・・・」
「キンちゃん大人
「同調してくれて有り難う、キンタロス

多少の時間の経過を覚えた後、遂に良太郎がウラタロスに疑問を投げかける。「それにしてもウラタロス―――さっきのキンタロスの質問に対して、何だか答えがありそうな雰囲気を感じたんだけど・・・どうかな?」

「うん・・・流石、良太郎まあ、最近の僕は確かに、あんまり(女の子と)遊んでないよね

「それには何か、理由があるのかな?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ