擬人化小説
□偏愛兄弟日記
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カチッとクリックをすると、ラジオ番組が再生された。
『ケロロ軍曹の怪傑ドーパミン』
「ぬあw(゚o゚)w何スか?これは!?」
「あの隊長さん、こんなことやってたんだね〜」
「ギロロはまだ出ないのか」
『・・ギ、ギロロだ【照】』
「ギロローーーーー」
「ちょっとアンタ!五月蝿くて聞こえないよ」
そうこうモメテいるうちに、宇宙アイドルのスモモちゃんが登場。
『スモモで〜〜す』
「凄いっスねー。あのスモモちゃんが出てるっス」「しかし、何でまた・・・」
「この声はね〜実は、“おしゃべりスモモちゃん人形”を使ってるんだよ(^_^)さっきから三パターンしか喋らないでしょ?」
・・・・・・何?
「マジっスか〜〜Σ(@_@)ソレって詐欺じゃないっスか」
「確かに」
ここでようやくガルル中尉とタルル上等兵が気付く。
「でもね・・・問題はココからなんだよ」
トロロ新兵は、再生プログラムを早送りして、あるシーンのところで再生を行った。
『スモモちゃ〜ん最近、ポエムにハマッテるんだって?(^。^)どんなポエム書いてるの?o(^-^)o』
『恋する乙女のポエムです』
「コレの何処が問題なんスか」
「そういえば、さっきよりセリフのレパートリーが増えてないか」
「ビンゴだよ中尉」
「Σ・・・・・!?」
思わぬ返答に、驚く二人。(ガルルとタルル)と、同時に緊張が二人に走る。
「実は、僕もオカシイなと思って―――この後のセリフ(声)を解析機にかけてみたんだよ」
「解析機とは・・・??」「まあ〜具体的には、この声の持ち主の本来の声を聴くことができる機械かな?そしたら、意外な結果が得られたよププ〜〜〜」
ただならぬ予感が中尉のを襲ったが、まさかそれが自分の身に降り懸かるものであるとは・・・・予想していなかったに違いない。 早速、トロロがさっきの所を、解析をした上で再生してみた。
すると・・・どこかで聞いたことのある声が。
「Σま、まさかっっっ」
タルルが驚くのも無理はなかった。その声の主は・・・・・
「―――ギロロ」
他人のタルルでさえ、あんなにはっきりと認識できたのだ。身内であるガルルが解らないはずがなかった。
しばしの沈黙。
『うっ、気まずいっス;;』
タルルはそう感じずにはいられなかった。明らかに異質な空気がガルルの周りを支配していた
「タルル上等兵トロロ新兵」
「うわはいっス(@_@)」「ププ何?」
「只今より出陣をする」「へ」
「目標―――ペコポン(地球)」
『ええ〜〜〜〜』
こうして一人のブラコン中尉によって、哀れな上等兵と新兵が犠牲になった。
しかし、もっと哀れなのは・・・・名前さえ呼ばれなかったゾルル兵長かもしれない。
⇒2に続く。