KAT-TUN小説

□☆★☆Wish☆★☆
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「何してるんだよ今・・・」
憂い顔の横顔。溜め息もいつの間にか出てしまう
KAT-TUNメンバーである亀梨和也は雲一つ無い空を眺めながら、つい数カ月前に一時日本を離れる事となった恋人(///)である、同じくKAT-TUNメンバーの赤西仁の事を考えていた。

「早く帰って来いよな・・仁」

こんな天気はつい、あの時の事を思い出させる。そしてその記憶の流失と同じ速さで、ある言葉が舌を滑るようについでる。亀梨にとって、それは心からの切実な願いでもあった。


「―――逢いたいよ・・・」

★☆★Wish★☆★


「じゃあ俺、もう行くから」
数カ月前、亀梨は赤西を送り出すために、押している仕事をわざわざずらして空港に来ていた。
「何だ亀しか見送り来てねぇ他の奴らは?」「・・・・知んない」
確かに赤西の見送りに来たのは亀梨一人であった。というのも、二人の関係を知る他のメンバーは、亀梨に気を使い敢えて来ていなかっただけなのだが。
そのことを言うに言えない亀梨。それを知らずに辺りをキョロキョロと捜す赤西。

「なあ、仁」
「ん?何
“―仁は平気なのかよ離れ離れになるんだそしかも、少しの期間じゃない。結構長期だし・・・”
我ながら女々しい考えをしたことに、自ら心の中で“イキナリだったし仕方が無いだろ慣れれば平気だろ”、と突っ込んでしまった
「仁がいなくなっても平気だから俺らがうまくKAT-TUNを支えとくから☆」
「亀?」
“嘘。本当はスッゲー凹んでるテレビの前で今までの笑顔で歌える自信無い”
「仁はメンバー1ポジティブ思考だし、魅力的なキャラだからきっと向こうでもうまくやっていけるって
“嘘。俺とメンバー以外の奴に懐かないで優しい笑顔も他の人にはみせるなよ
「あっちで仁の好きな英語沢山勉強してきなよ何ならあっちの可愛い子と付き合っちゃう?
「亀・・・」
“嘘。俺以外の奴となんて寝ないでこっち(日本)でも浮気された時凄く凄く辛かったのに、俺の行けない遠い処で他の女となんてイチャつかないで

「亀

はっと気付くと、いつの間にか亀梨の目頭が熱くなっていた。
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