□tea time
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「オメガスプリーム殿。」

名を呼ばれ振り向くとそこにはニコニコと笑っている青年がいた。

「どうも…ちょっといいですか?」




tea time




部屋中に心が安らぐいい香りがする。

「どうぞ…あ、何か入れます?」

香りに気をとられている間に煎れ終わったのか私の前に赤い液体の入ったカップが置かれていた。

「これは何だ?」

覗きこむとユラユラと自分の顔がうつる。いい香りはここからする。

「あ…知りませんよね。スミマセン。自分もこの前教えてもらったんですよ。」

私を此処によんだ、前に座る彼は落ち込んだり、喜んだりと、百面相をしている見ているとおかしくなる。

「ミーシャ殿…に…」

目があった彼は言葉を途中で切り私を凝視していた。心なしかさっきより頬が赤いような…?

「…どうした?」

声をかけるとハッと体をすくめると

「な、ななななんでもないですよ!!」

明らかに何かあるような気がするが…


まぁいいか。
こんな風に時を過ごすのは今まで戦ってきた私にとっては初めてだ。
今は…この目の前にいるカップの中に入った液体と同じくらい赤い顔の青年と、この香りを楽しもうと思う。









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