蒼
□ハピネス
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愛しい人。
側にいればそれだけで
幸せ
ハピネス
「メガザラック殿ー」
後ろ姿だけでも分かる愛しい人に今日も声をかける。
「何の用だ…ロードバスター」
低い声。鋭い眼差し。
名を呼べば愛しい貴方は振り返ってくれる。
「あ、別に特には…」
「…用もないのに呼ぶな」
そんな冷たい言葉で言い放っても、この愛しい人は本当は優しい。
何も用がないとしても貴方の隣をちゃんとくれる。一緒にいてくれる。
「…あ!!」
「なんだ…イキナリ声をあげて」
「さっきのことですけど、メガザラック殿、初めて自分の名前…呼んでくれましたよねっ!」
「そ…そうだったか?」
目を泳がせる愛しい人
「そうですよっ!!もう一回呼んで下さいよー」
「な、何故呼ばなければならんのだ…」
照れてる愛しい人
「…メガザラック殿」
「今度は何だ、ロードバスター」
ほら
「…っ、あははっメガザラック殿、ひっかかりましたね〜」
また一つ、
「なっ!?」
―‥貴方の側で幸せを感じた。