続く短い話

□春一番
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「ふわぁっ!書類がっ」
ふわり、と舞う一枚の書類






春1番


「追い掛けなきゃっ!」
小柄な少女、雛森桃は走りだす
春1番の風に舞ってしまった一枚の書類を取るために

「どうしようι」

書類はどんどん飛ばされる

――あれは大切な、書類なのに

中身ではない、それは
十番隊宛ての書類

彼に会える
ただ一つの口実だったから


「あぁ!!」

書類は舞って六番隊の屋根に落ちた







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