ガラクタ
□高嶺の華
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彼女は、俺から見ると身分が違いだった
それは…
高嶺の華
「日番谷くんっ!一緒に学校行こう?」
今日も雛森は後先考えずに日番谷と学校へ行く
雛森の女子高と日番谷の男子高は隣
ただ…ランクは格段に違うが
「…雛森、歩きでいいのかよ…?」
「うん!いってきます、お父様」
雛森は旧名家雛森家の一人娘
本当は日番谷はただ家が近い幼なじみだったから側にはいられない
それでも雛森が望んだから…二人はたまに一緒に登校する
雛森家からすれば日番谷は武術の成績もよく頭もいい…それに雛森と年齢が同じだからよいボディーガードと考えているらしい
「日番谷くんっ!手繋ごう?」
天然雛森は自分の立場をわかっていない
距離が近くとも触れてはいけない…
「だめだ、立場を考えろ…ほら着いたぞ?」
「あ、うん…また明日ね!」
「おう」
悲しい顔をしてもすぐに笑顔を作る…本当は希望に答えてあげたかった
日番谷は苦渋の表情になる
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