復活小説
□子供の君
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(昔骸も同じ様な事を言っていた気がする)
目を閉じ恋人である六道骸のことを考えた
『僕はこの最も醜い世界を嫌う。そしてマフィアも・・・』
『家族がいない僕に優しかったマフィアもあったがそれは僕の体を目的としてのものでしたし』
『綱吉・・・貴方もいつか僕を裏切るのでしょう』
『もう・・・裏切られるのはごめんです』
俺はそのあと何も言い返せなかったが骸が『すみません』と一言俺に言った
「僕はこのまま独り「骸!」
「えっ!あっ、はい」
俺は骸の言葉を遮って骸を呼んだ骸は今まで黙っていた俺が名前を呼んだので少し驚いていた
「骸、お前は独りなんかじゃない・・・俺がいる。周りにもいるはずだ。それにいつか骸が心から愛する人が出来るよ」
「そんなはずない」
「骸にこれあげる」
綱吉は自分のペンダントを骸に渡した
「これは?」
「俺の代わりどんな時でも骸の側にいるから」
「綱吉・・・」
俺は骸を抱き締めた
「ごめん骸・・・俺・・・骸の事・・・」
(骸の悲しそうな顔を思い出したら骸の悲しみわかってやれなかった俺が嫌になってきた)
「綱吉・・・泣いているんですか?」
「泣いてないよ・・・大丈夫だから」
「綱吉・・ありがとうございます」
骸が俺から離れた
そして俺に微笑んだ
「生きて未来の俺のとこまで来てよ骸。俺は未来で必ず骸を待ってるから」
ボンッ
綱吉は突然煙に包まれた
その場にはもう綱吉の姿はなくなっていた
「はい、綱吉。僕は生きて君に会いにいきます」