BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□共同戦線
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恋次の危機を救った石田は、仲間がやられたことでわめき立てるザエルアポロの従属官達を上から見下ろしながら戦況を分析していた。


石田「随分な数だな・・・此処の力はどれ程かわからないが」


ペッシェ「雨竜! おい雨竜! どっどうだ奴らの様子は? お前の突然の登場にビビってブルブル震えているか!?」


そんな石田に、背後に居るペッシェが話し掛けてくる。


石田「・・・君はもう少し引っ込んでてくれるかな? 君が出て来ると緊張感が無くなる・・・」


ペッシェ「なっ何を失礼な! 私は常に残尿感を持って行動しているのだ。 あっ緊張感だった テヘ(笑)」


ペッシェのつまらない冗談を石田は無視すると、彼は従属官達の後ろに立っているザエルアポロを見る。

そして何かを言おうとするが、従属官達のわめき声が煩い為話せなくなってしまう。


すると


従属官達「ギャーギャーギャーギャー」


ザエル「煩いぞ!」


従属官達「!!!」


それを感じとったザエルアポロは大声を出し、彼らを黙らせた。


ザエル「お客様が何か喋りたそうだ。 お聞きしようじゃないか」


石田「お気遣いどうも・・・じゃあ、早速で悪いけど確認するよ。 君が十刃か?」


ザエル「ご明察だね。 確かに僕は、オクターバ・エスパーダ(第8十刃)ザエルアポロ・グランツさ」


石田「8番目か・・・安心したよ対して強い数じゃなくて」


ザエル「そうだね・・・安心してくれ、それでも君よりは上だ。 ところで君は何者だ?」


石田「石田 雨竜。 クインシーだ」


ザエル「! クインシー・・・馬鹿女と戦った希少種か!?」


クインシーという単語を聞いたザエルアポロは何処か嬉しそうに口元を吊り上げる。


石田「!?」


ザエル「フッフハハフハハハ! 卍解の使い手にクインシー。 僕は運が良いフフフフフ! ヤミーの奴なら“スエルテ(ラッキー)”と喚くところだろうなアッハッハッハハ!」


石田「・・・・」


シュン トン!


ザエル「!!」


ザエルアポロの発言で気分を害したのか、石田は飛廉脚を使い、彼の背後に回り込んだ。


石田「ヤミーってのがどうだか知らないが、君みたいに隙だらけの奴と戦えて、僕はスエルテと喚きたい気分さ」


石田はそう言うと、ゼーレシュナイダーを弓としてザエルアポロに放つ。


ドサ!


ザエル「! うっあっ・・・」


そして、それはザエルアポロの身体に突き刺さった。


だが


キューーブォー・・・


霊子により作り出された刃が、どんどん消滅していく・・・


石田「何!?」


それを見た石田は驚きを隠せず呟く。


そして


バシュン! カンカララン

ザエルアポロに刺さっていた筈のゼーレシュナイダーは、霊子を消し去られいとも簡単に弾かれ、床に落ちてしまった。


ザエル「・・・フッハハ・・・フハハハハハハハハハ! 馬鹿が!お前如きの矢がこの僕に貫通したと思ったか? 刺さって貫いたとそう思ったか? フッフフフフお前が戦った相手を、僕が知っている時点で何故おかしいと思わない!? お前の力は既に全て解析済みなんだよクインシー!!」


石田「くっ・・・・」


ザエルアポロに自らの矢が通じていないのを見た石田はかなり苦しげな表情を浮かべるのだった・・・
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