BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□クアトロVSセスタ
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虚夜宮・塔
意識の戻ったネルは、目を開いたまま動かない一護を見て言葉を失っていた。
ネル「・・・・一護・・・・」
一護「・・・・・・・」
ネルは何とか呼び掛けようとするが、一護は反応を示さない・・・
ネル「うっうわぁーー一護ぉー、一護ぉー！」
すると、涙を流しながらネルは一護の元に這いながら向かっていく。
ネル「一護ぉー！ 死んじゃ駄目ッス！ 一護ぉーーー！！」
ダン！
ネル「！！！」
大声で泣きながら一護の元に行こうとするネルの前に、グリムジョーが現れた。
グリム「退け、ガキ！」
ネル「あっああ・・・セスタ・エスパーダ（第6十刃）グリムジョー様・・・」
退けとは言われたものの、グリムジョーの殺気に当てられたネルはその場から全く動けなかった。
グリム「・・・・」
それがわかったのかグリムジョーはネルを無視し、一護の元へ歩いて行き、俯せになっている彼を蹴り飛ばし仰向けにさせる。
グリム「チッ！ やっぱりそうかよ」
一護の胸に穴が空いているのを見たグリムジョーは、即座にそれをやった者が誰か判断する。
すると持っていた袋を空け中から、連れ出した井上を出した。
ネル「！？」
てっきりそのまま一護が殺されるのかと思ったネルは井上を見て驚く。
井上「黒崎君・・・」
井上も連れて来られて見た光景が一護の失神した姿だった為、絶句していた・・・・
グリム「治せ！」
井上「！！！」
いきなり敵である一護を“治せ！”というグリムジョーのらしくない発言に井上は驚愕する。
だが、このままでは一護は本当に死んでしまうと判断した井上は治療を開始するのであった。