BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□過去と策略
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数十年前、ネリエルは第3十刃(トレス・エスパーダ)、ノイトラは第8十刃(オクターバ・エスパーダ)であった。


ノイトラの性格上、女破面であるネリエルが自らの上の立場にいることがどうしても納得出来ず、何度も彼女に決闘を申し込んでいた。


だが、いつも結果は


ネリエル「はっ!」


ドム!


ノイトラ「! ぐあっ!」

ズドーン


このようにネリエルに軽くいなされるノイトラの完全なる敗北であった。



ノイトラ「ぐっくっ・・・・」


ネリエル「はい、おしまい」


ネリエルは剣を鞘に納める。


ネリエル「遅くなると二人(ペッシェとドンドチャッカ)が心配するから」


そして、自宮に戻ろうとする。


しかし


ノイトラ「待て!」


そんな彼女をノイトラは止める。


ノイトラ「俺は決闘だと言った筈だぜ。
最後までやれ!」


ネリエル「・・・・それは留めを刺すまで・・・ということ?」


ノイトラ「決まってんだろ」


ノイトラはネリエルの問いに当たり前だと言わんばかりにそう答えるが


ネリエル「断るわ、一端の口を聞かないで」


あっさりと留めを刺すことを拒否されてしまう。


ノイトラ「なんだと」


ネリエル「私達は一度人から虚となり獣と化した。そして再び破面として理性を取り戻した。
理性を持つ者は戦いに理由が必要なの。・・・でも、あなたにはそれがない。
私があなたと戦う理由はない、留めを刺す義務はないということよ」


ネリエルは戦いという物についてそう結論づけているらしく、ノイトラへ何故留めを刺さないのか説明した。


ノイトラ「理由ならあるさ! てめぇが気にくわねぇー!!」


しかし彼も折れず、自分には戦う理由があると言う。


ネリエル「はぁ・・・それは理由じゃない、本能よ」


すると、彼女は呆れ果てたように溜息を吐き、ノイトラの言い分を否定する。


ノイトラ「ぐっ・・・・」


ネリエル「あなたは獣よ 私はあなたを戦士として認めない、私の戦うべき相手じゃない。
戦士でもない者の命を背負う気はないわ」


ネリエルはノイトラにそう言い切ると、再び自宮へ向かって歩いていった。
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